父の転勤により、逆巻家で暮らすことになった小森ユイは逆巻家の屋敷を訪れる。誰もいないエントランスホールに入っていくと、ソファで一人の少年が眠っていた。死んだように眠っている少年が心配になり、救急車を呼ぼうとするが突然起き上がって押し倒されるユイ。その少年は、実はヴァンパイアで――!?

逆巻家の六人兄弟がヴァンパイアであることを知ったユイは、屋敷から逃げ出そうと試みるが、「開かずの間」で気を失ってしまう。夕方に目覚めたユイは、逆巻家の次男・レイジに学校に行く時間だと言われて、兄弟たちと嶺帝学院高校へ通うことになったユイ。だが、登校初日からアヤトに吸血されて学校で意識を失ってしまい......。

再び「開かずの間」に入り、父親の日記を見つけたユイだったが、ページを開くと書いてあったはずの文字が消え、真っ白になっていた。そんななか、ユイが食事を済ませ部屋に戻ってくると、逆巻家の三つ子のひとり・アヤトが、ユイの血を求めてくるが、おフロに入ると言ってアヤトから逃げる。お風呂場へ行くと、そこにはシュウが服を着たまま湯船で眠っていて......。

ユイが学校の屋上をへ行くと、偶然、ライトの意味深な独り言を聴いてしまう。お仕置きと言ってライトに吸血され、怖くなったユイはその場から逃げ出す。父に連絡を取ろうとするが、ライトに阻まれそのまま気を失ってしまった。逆巻邸を訪れて以来、逆巻兄弟に翻弄され混乱するユイは、教会に向かい祈りを捧げようとするが、そこへライトが現れて......。

ユイが中庭で薔薇を摘んでいると、逆巻家の三つ子のひとり・カナトに声をかけられる。カナトに促されてユイがやってきた場所は、カナトたち三つ子の母親が眠るお墓だった。立ち去ろうとするユイに突然、怒りだしたカナトはユイに吸血してきて......。

ある夜、テラスで歌っているカナトに遭遇したユイは、カナトのお気に入りの場所に連れて行ってもらうことに。そこには花嫁姿をした若い女性の蝋人形がたくさん飾られている場所だった。すると突然、カナトがユイに蝋人形にならないかと迫ってきて......。

逆巻家にやってきてからの一連の恐怖を夢に見て、うなされるユイ。そんな彼女が目を覚ますと、外は大雨だった。だが、ユイが窓から外を眺めてみると、中庭の薔薇の垣根に見知らぬ女性の姿が見える。その女性と目が合ったユイは次の瞬間、意識を失う。気がつくと、そこには幼少の逆巻六兄弟たちがいて......？

ユイが中庭の薔薇の垣根を眺めていると、ピアノの切ないメロディが聞こえてきた。その音に導かれるように部屋へ足を踏み入れると、逆巻家の三つ子のひとり・ライトがピアノを弾いていた。ユイは先日、薔薇の垣根で見た女性について、ライトに尋ねてみるが......。

夜中に目を覚ましたユイは、建物の外で独り本を読んでいたシュウと出会う。シュウはふいにユイを抱き寄せると彼女の血を吸い、ユイの覚醒が近い、という謎の言葉を呟いた。初めて逆巻兄弟に出会った時のことを思い出したユイは、シュウにその言葉の意味を尋ねるが、そこへリヒターが姿を現し......。

ついにコーデリアがユイの体を使い復活を遂げた。未だ完全ではないコーデリアと、ユイの意識がひとつの体の中でせめぎあう。自分の周りで何が起こっているのかも分からないユイは、スバルから渡されていた銀のナイフを返そうとするが......。

コーデリアが完全に覚醒を遂げ、ユイの意識は消えてしまった。コーデリアは、レイジに蘇った目的を語り始める。六兄弟の父親でもあるカールハインツへ復讐するために蘇ったというコーデリアに、真相を知った兄弟たちは......。

銀のナイフを胸につきたてたユイは、気を失ったまま目を覚まさない。未だユイの内にいるコーデリアを消すには今しかないと、六兄弟は彼女を永遠に葬る方法を探す。そんな中、傷を負ったリヒターは隠し部屋へと向かい......。