日本のBS11以外の3D放送

　放送開始は、2010年夏を予定しています。既存の「スカパー！HD」対応チューナーで視聴可能としており、右目用の映像信号（ハーフHDTVの映像信号）と左目用の映像信号（同）をそれぞれ放送受信機からHDMI経由で送出し、テレビ側でそれぞれの映像の処理を行って3D映像として表示する「サイドバイサイド方式」を採用。
チャンネルは、3D専用のもの設けて、2010年度は月に2～3本程度から放送を開始。コンテンツは自主制作番組と番組供給事業者などが制作した番組を、同一チャンネルで放送を始めるとのこと。具体的な内容は、スポーツ（サッカー、格闘技等）や映画（ハリウッドや国内の新作3D作品）などを予定しているそうです。

同社は、2009年8月にアナグリフ方式により、「センター・オブ・ジ・アース -3D-<吹替版>」（2008年10月公開）を、スカパー!のch.191「スカチャンHD」と、スカパー!e2のch.800「スカチャンHD800」の両HDチャンネルで放送を行った実績があります。放送は、2日間、両日とも4回ずつ放送されました。視聴方法は、PPV(ペイ・パー・ビュー:番組単位で課金)方式で、視聴料金は630円。その後も、両チャンネルで、「シャークボーイ＆マグマガール　3D」および「13日の金曜日　PART3：3D」の放送を行ってます。なお、3Dコンテンツの提供形態は、無料と有料のいずれについても検討している模様です。
　

◆株式会社ジュピターテレコム（J:COM）
　国内ケーブルテレビ最大手の株式会社ジュピターテレコム（以下、J:COM）は、2010年4月より、ビデオ・オン・デマンド（VOD）サービス「J:COM オン デマンド」で、ハイビジョン画質の3Dコンテンツの配信を開始することを、2010年2月10日に発表しました。
　J:COMは、既存のVOD配信ネットワークを、国内電機メーカー大手各社が今年発売する3Dテレビに対応させると同時に、3Dコンテンツ用のストレージサーバーなど配信システムを構築するそうです。
　3D方式はサイドバイサイドを採用予定で、視聴者は3DテレビとSTBを接続し、3Dテレビに付属している専用メガネを利用することで、家庭内でHD画質の3D映像を視聴できます。なお、STBについては既存のJ:COM TVデジタル加入者向けに提供しているものが、3Dにも対応可能になるといわれています。
　4月に開始するサービスでは、J:COMが出資、運営しているグループ傘下の専門チャンネルを中心に、映画やスポーツ、紀行番組などを国内外から調達予定。料金については、2Dとの価格差をつけるかなども含めて「検討中」だそうです。
　また、3D放送の認知向上に向け、サービス開始に合わせる形でエリア内のジェイコムショップに「3Dコンテンツ体感コーナー」を設置し、3Dテレビを設置するなどして、多くの人に3Dを視聴できる機会を提供するとのこと。