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3D映像を作る
2010年 03月 30日

3D映像はどのようにして撮影するの?

3Dの原理.jpg3Dの撮影方法はさまざまですが、中でも最もポピュラーなものが、2眼式というものです。文字通りこの2眼式は、人間の左右の眼を2台のカメラに置き換えて左右の映像を個別に収録し、3Dメガネを使用して最終的に左の映像は左目だけに、右の映像は右目だけに知覚させて、立体感を認識する方法です。
 現状の2D映像のシステムを2系統にするだけですので、3D映像が安価にえられる優れた方式といえます。


 撮影時は、左目映像用カメラと右目映像用カメラを2台用意して、通常はそれぞれのカメラの視線(光軸)を少し内側に向けます。この角度を「輻輳角(ふくそうかく)」と言い、立体感を決定する重要な条件の一つです。


 もう一つの重要な条件は、2台のカメラの光軸間隔です。
 この2つの条件を人間の眼に当てはめると、光軸間隔は両目の間隔にあたり、成人の平均が65mm程度と言われています。 輻輳角は寄り目の角度になり、裸眼で遠くを見る時以外、視線は少し内側に向いています。


 そこで、左右のカメラの光軸が交差する点(「輻輳点」と言います)にポスト、手前に自転車、奥に樹木があったとすると、左右の映像の位置は、輻輳点にあるポストは同じ位置、輻輳点より奥にある樹木は左側映像がポストより左側、右側映像が右側に位置します。
 同様に、輻輳点より手前にある自転車は、左側映像はポストより右側に、右側映像は左側と逆に位置します。
スクリーン面.jpg 3D映画上映中のスクリーンや3Dのテレビ画面を、メガネを外して見ると、左右にずれた2重像になっていることが確認できます。

 さて、この2重像を左側映像は左目だけに、右目用映像は、右目にだけ見えるようにすると、左右像が同じ位置にあるポストはスクリーン面に、樹木はスクリーン面より奥に、そして自転車はスクリーン面より手前に位置するように見えます。これを図で示すと、左右の位置関係で、被写体の奥行きが変化することが分かると思います。


 このようにして撮影された視差のある映像を左右の目に分離して見せることにより、脳を錯覚させて立体映像として認識させることができるのです。

Enjoy★3D at 2010/03/30 13:56 │ 3D映像を作る

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