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3D映像を作る
2010年 08月 20日

Panasonic 業務用3Dカメラレコーダーが発売開始

3DA1発表会会場内.jpg

8月19日、品川でPanasonic 業務用一体型二眼式3Dカメラレコーダー
(AG-3DA1、以下3DA1)の発売発表イベントがありました。
この3DA1は、以前BS11の広報ブログ記事
(「3Dカメラがやってきた」)
でご紹介したように、
一つの筺体に2つのレンズが付いている一体型の3Dカメラです。


今回の発表会の会場には、3Dスクリーンとともに
ライブ用のセットが組まれていて、会場も椅子なし。
音楽のライブ会場に来たようです。
約1半時間にわたるイベントは盛りだくさん。
Panasonicの責任者の方による製品紹介に始まり、
3DA1を使用してのデモ映像の上映、
そして生ライブ収録の3部構成でした。


はじめの製品紹介部分では、開発に至った経緯が次のように語られました。
「従来の3Dカメラシステムは
2台のカメラをリグもしくはハーフミラーを使う大掛かりなシステムで、
撮影には入念な調整作業が必要だった。
...それに比べてこの製品は一体型で、
従来の3Dカメラシステムに比べ大幅に低価格でかつ小型、高い機動力を発揮する」。
その言葉通り、本体重量は2.4キロ。
3D撮影の煩雑なカメラ調整から解放された二眼式一体型の特徴は、
次のデモコンテンツでも見ることができました。



3DA1を1台使用して撮影された14分半のショートストーリーは、
ベトナムのハノイでも男女2人の心象模様を描いたもの。
市場の込み合った商店の間をさまよっていくシーンに
この3DA1の力が発揮されていました。
ハイポジションからの撮影や、ローアングルから見上げるなど、
主人公の後ろを追っていくスピード感はハンディー操作だからできたもの。
また、冒頭のバイクで移動する町の路上から市場に向かうまでの
長いカットも1カットで撮影することができたそうです。
撮影監督の話によると、
2Dカメラレコーダーと変わらない重量・ハンドリング・サイズによる操作性、
そして左右の光軸・画角・画質合わせが不要なことによる機動性が、
3D撮影であることを忘れさせた模様。
撮影もごく少人数でロケハン込みの5日間で行われたとか。
なんと3DA1はソフトタイプのカメラバックに入れて、
飛行機の機内に持ち込んだそうです。

3DA1ステージ横.jpg

最後の生ライブ撮影は、中村あゆみさんのシークレットライブ。
3DA1を3台とP2HDのハーフミラー式のカメラ1台、
合計4台を使用してのライブ映像は、迫力満点。
最前列に陣取っていたにも関わらず、スクリーンでの3D映像に見入ってしまいました。
特に、ステージ上のアーティストに一番近い3DA1からの映像が絶品。
カメラが近いのでアーティストの斜め後ろや横からのバストショットが、
被写体の肌の質感や衣装が揺れる感じを捉えており、
非常に冴えている映像でした。


かつてない機動力と軽快なカメラワークをすぐれたコストパフォーマンスで行う3DA1。
3D映像制作を大きく加速させるのではないでしょうか。

Enjoy★3D at 2010/08/20 10:05 │ 3D映像を作る

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