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太田昌克の視点

2024年6月18日(火)

太田昌克の視点

『太田昌克の視点』

分水嶺の七夕首都決戦

分水嶺の七夕首都決戦

2024年6月14日(金)放送分より

 7月7日の七夕。
 今年の首都東京の七夕は都知事選の投開票日となり、それに向けて選挙戦が繰り広げられる。立候補を表明しているのは約50人だが、事実上、現職の小池百合子知事と、立憲民主党を離党した蓮舫参議院議員の一騎打ちになる見通しだ。

 3選を目指して立候補を表明した小池知事を、立憲民主党の支持母体である連合が支持する方針を14日固めた。小池氏が進める政策面での考え方が一致したことから、小池都政の継続を望んだとみられている。
 一方の蓮舫議員だが、共産党から全面支援を受けることから、連合は支持を見送った。

 自民党が支援を表明している小池知事が連合の応援を得たにもかかわらず、負ける展開になると、岸田政権には大打撃だと、番組キャスターで共同通信編集委員の太田昌克は指摘する。

 また、都知事選と同時に太田が「見逃せない」と注目しているのが、東京都議会議員の補欠選挙だ。江東区、品川区、中野区、北区、板橋区の各選挙区で議員が辞職し、足立区、八王子市、府中市の各選挙区で議員が逝去したことで8つの補選が、都知事選と同じ7月7日に投開票を迎える。当然、自民党は候補者を擁立している。

 太田が取材した自民党都連の関係者は「4つ取れたら御の字。ただ1つか2つかもしれない」と弱気。さらに「そうなれば森喜朗政権と同じになる」とも。この補選が都政だけにとどまらず、国政にも影響を及ぼしかねないというのだ。

 裏金問題もあり、自民党にとっては不利な状況が続く。都議会補選で惨敗なら首都東京から"岸田おろし"の「傾閣運動」が起きかねないと太田は推測する。

 さらに2025年は、都議会選挙と参議院議員選挙が12年に1度重なる年。今から23年前は内閣支持率低迷で都議選と参院選の直前に森喜朗政権が退陣を余儀なくされた。

 七夕の首都決戦。岸田政権の命脈が尽きるか否か、都知事選に加え、8つの補選の結果が大きな分水嶺になると太田はみている。

※このコーナーでは、BS11の報道番組で放送した内容を元に記事にして掲載しています。
 一部情報は掲載の時期によって更新されることもありますので、予めご了承ください。

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太田昌克の視点
番組キャスターで共同通信編集委員、ジャーナリストの太田昌克が取材したネタを中心に、独自視線で語るコーナー。毎月第2・第4金曜日放送中。

番組サイト:https://www.bs11.jp/news/houdou-live-insideout/

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