2024年8月26日(月)
太田昌克の視点
『太田昌克の視点』
派閥なき風景 総裁選は乱打戦へ
2024年8月23日(金)放送分より
自民党総裁選へ向けて候補者乱立で未曽有の乱打戦だ。
麻生派を除く派閥解散で、同じ派閥から複数の議員が出馬意欲を示す、重鎮の後ろ盾のない新人も出馬するなど、ある意味くびきが解けた永田町の新たな風景が随所に見えて来ている。
何と言っても、派閥の重しが取れたことにより新たな政治家心理、損得勘定が働いているようだ。例えば太田が先日取材したベテラン議員は、立候補を模索するある議員から推薦人を依頼されたが断った、ということだ。なぜかと言えば、「色々な方に選挙応援に来てもらうから」。自分の選挙が危うい中、一点買いは禁物だという。
別の閣僚経験者は4人からラブコールがあったが、結局1人に絞った。決め手は「自分が推し進めてきた法案をやると約束したので推薦人になることにした」。これも新しい派閥なき風景のひとつだろう。
これと同時に、野党第1党の立憲民主党の代表選も行われる。国民が政権を託せる、そういった選択肢を示すことができる代表選になるのか。自民を脅かす存在感を誇示できなければ政治に緊張感が保てず、信頼回復もできない。
自民党総裁選と合わせて、野党の代表選にも注視していきたい。
※このコーナーでは、BS11の報道番組で放送した内容を元に記事にして掲載しています。
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太田昌克の視点
番組キャスターで共同通信編集委員、ジャーナリストの太田昌克が取材したネタを中心に、独自視線で語るコーナー。毎月第2・第4金曜日放送中。