2025年1月27日(月)
太田昌克の視点
『太田昌克の視点』
四半世紀の自公連立 核禁条約も試金石に
2025年1月24日(金)放送分より
1月24日、通常国会が開幕した。振り返れば1999年秋に自公の連立が始まり、協力は実に四半世紀、25年を過ぎた。今回は少数与党での通常国会ということでますます結束ぶりが試されるが、当初予算はともかく、意見の分かれる選択的夫婦別姓の問題もあり、その舵取りはいつも以上に難しい。
また、自公にはもう一つの隠れた試金石的アジェンダとして、3月の核兵器禁止条約締約国会議へのオブザーバー参加問題がある。
公明党の、オブザーバー参加への熱意と熱量には並々ならぬものがある。1月22日、公明党核廃絶推進委員会の議連を取材したところ、斉藤鉄夫代表は「私から昨日(21日)、石破首相にもオブザーバー参加を求めた。(過去に参加した日本と同じ核の傘の下にある)ドイツの参加について、石破首相からは『ドイツやベルギーでどのような議論があったか、検証したい』との話もあった」と語った。
日本被団協のノーベル平和賞受賞もあり、「平和の党」公明党は今回が千載一遇のチャンスと見ている。また関係者によると、首相は就任する1年ほど前に広島を訪れ、公明党市議らの案内で原爆資料館を80分もの間、熱心に見学したそうだ。
オブザーバー参加に対する公明党の石破政権に対する期待は高い。今のところ参加見送りとの報道もあるが、公明党はさらに巻き返しを図るのか。石破首相の判断次第では自公政権に今後、亀裂が生じかねない。
※このコーナーでは、BS11の報道番組で放送した内容を元に記事にして掲載しています。
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太田昌克の視点
番組キャスターで共同通信編集委員、ジャーナリストの太田昌克が取材したネタを中心に、独自視線で語るコーナー。毎月第2・第4金曜日放送中。