番組紹介
今年6月、ユネスコにより世界文化遺産に登録され、新たに注目を集める富士山。この番組では、古来、富士山がこれほどまでに私たちの心を惹きつけてやまない理由とは何か、歴史をさかのぼりながら、過去から現代にいたる富士山と日本人の関係に秘められた謎に迫ります。
その謎を解く鍵、それは絵画!
何故、富士山は宗教画のなかに数多く描かれたのか。
富士山を題材にした浮世絵が、江戸の庶民の間で大ヒットした理由とは何か。
北斎は何故、生涯にわたり富士山を描き続けたのか。
広重の『富士三十六景』と北斎の『富嶽三十六景』、異なる富士山の画風に込められた絵師たちの思いとは。戦争の時代、富士山は日本人にとってどんな存在だったのか。
絶筆も富士山を題材にした作品であったという横山大観にとって、富士山とはどんな存在だったのか。戦前から戦中、戦後を経て、大観の富士山はどう変わっていったのか。
それぞれの富士山に大観はどんな意味を込め、どんなメッセージを発信していたのか。
片岡球子をはじめ、近代絵画の画家たちは富士山とどう向き合い、どんな作品を描いたのか。
それらの疑問にひとつずつ答えながら、現代のデジタル技術を駆使して捉えた美しい富士山の風景とともに、日本人の心に宿る富士山を浮き彫りにしていきます。
番組案内役は、アナウンサーの渡辺真理。
そして、ゲストは小説家・博物学者・図像学研究家であり宗教学にも詳しい荒俣宏さん、そして、写真家日本を代表する写真家であり、海岸美術館の館長の肩書きも持つ浅井愼平さん。
さらに解説役として、浮世絵のコレクションで有名な太田記念美術館主幹学芸員の日野原健司さんと、『日曜美術館』などの解説でもお馴染みの東京藝術大学大学院准教授・荒井経さんをスタジオにお迎えし、富士山を題材にした北斎・大観の作品解説や、知られざる逸話の紹介などをして頂きます。
今回は、前回放送できなかった未公開収録分のスタジオ部分を足した3時間スペシャルとして放送いたします。
出演者・スタッフ
【案内役】 | 【ゲスト】 | |||
渡辺 真理 (アナウンサー) |
荒俣 宏 (作家) |
浅井 愼平 (写真家) |
日野原 健司 (太田記念美術館 主幹学芸員) |
荒井 経 (東京藝術大学大学院 准教授、日本画家) |
時間がなくしっかり見れませんでした。再放送願います