第6回  勝浦 絶好漁場の恵みを味わう

勝浦 絶好漁場の恵みを味わう 第6回

いにしえの姿をとどめる漁師町・勝浦。
この漁師町を見守る「遠見岬(とみさき)神社」はかつて房総を中心に文化と技術をもたらした天富命(あめのとみのみこと)を祀る古社。
四国から房総へと渡った天富命は関東全域の発展に寄与したと伝えられる。今では、春に行われる"ビッグひなまつり"が有名だ。
社をはじめ町全体が3万のひな人形で埋めつくされる様は、なんとも絢爛豪華のきわみだ。守り神にごあいさつ〈今日、明日とお世話になります...〉。散策途中に腹ごしらえ。
「丸竹都寿司」は創業50年の歴史ある名店。
店内にはうっすらとクラッシックが流れる。気になるお酒を少しいただく。
居心地のいいお店だ...。ここに来たら"かつお寿司"。
んっ!実にうまい。勝浦沖は黒潮と親潮が合流する絶好の漁場。
この恩恵を受けた「勝浦魚港」では新鮮で豊富な魚介が水揚げされる。夕暮れもせまった。
さぁ、居酒屋だ。「おさかな処 さわ」は女将とその息子さんが切り盛りする。
この名店では季節の魚介や秀逸な郷土料理が堪能できるが、なかでもおすすめは"なめろう"と"さんが焼"。
"なめろう"は名前の由来どおり皿までなめたくなるほど旨い。
まず肴は決まった。相棒の日本酒はどれにしようか...。

<太田和彦さんが訪ねたお店>
下町丸竹都寿司 (しもちょうまるたけみやこずし)
千葉県勝浦市勝浦158

おさかな処 さわ
千葉県勝浦市出水1262

国蔵 (KUNIZO)
千葉県勝浦市勝浦75-1