第7回  高知 龍馬の気分で酒を愉しむ

高知 龍馬の気分で酒を愉しむ 第7回

日本100名城のひとつ「高知城」。
土佐藩初代藩主 山内一豊によって築城され、国の重要文化財となっている。
天守閣から高知市街を望む。いい眺めだ。龍馬もみたのかな...。
さぁ、路地裏散策だ。高知では曜日ごとにことなる場所で市場が開かれている。火曜市を歩いてみよう。
火曜市は、地元の人にとって"路地裏スーパーマーケット"としての存在だ。
上町は龍馬誕生の地に近く、水路の上に戸板を渡し露店が出現する。
この屋敷街は藩政からの歴史漂う街だ。「立ち食いところてん屋」を発見。
おばちゃんとの会話を楽しみながらかつおだし汁の"ところてん"をいただく。
おっ、おだしが効いてて旨い。川沿いを歩きながらはりまや橋へ。
よさこい節でも有名なこの橋の近くに「はりま屋」を訪ねる。
"べく杯"は土佐を代表するお座敷遊びのひとつ。駒を回して杯を決め、一気に飲むことを繰り返す。
なかでも"天狗杯"の一気は相当きついようだ。
さて、夕暮れとともに居酒屋へ。「黒尊」は四万十川の黒尊渓谷から名づけられた。
この名店にメニューはない。主人と相談して時期のものを味わう。
"かつおの塩たたき"はこの店が元祖。粗塩を振ったかつおの表面を高熱ガスで焼き、すぐに焼き切る。
焼け焦げた香りと冷たい赤身の生臭みに生ニンニクが最高の相性を発揮する...。

<太田和彦さんが訪ねたお店>
黒尊(くろそん)
高知県高知市本町3-4-13

フランソワ
高知県高知市追手筋1-9-4

屋台安兵衛 (やすべえ)
高知県高知市廿代町2 江ノ口川沿い