第31回  博多 祇園山笠の魅力と銘酒の味わい

博多 祇園山笠の魅力と銘酒の味わい 第31回

博多の街を彩る祭り"博多祇園山笠"。毎年7月に疫病封じを願って行う奉納神事のことだ。博多人形師の腕による絢爛豪華な"飾り山笠"が登場し、勇ましい男たちによる山かきが披露される。「櫛田神社」はこの祭りの中心となる"追い山"の出発点。"追い山"とは最終日の早朝から博多の街を目指して神輿を背負った男たちが勇猛果敢に走りぬくものだ。昭和29年創業の「みやけ」は"博多うどん"の老舗。昆布やかつお節からとった豊かな出汁のうどんは、注文から30秒もかからないことに博多っ子のせっかちな気質が表れる。麺はあらかじめ茹でておくので、こしの弱い"やわやわ麺"が特徴だ。さぁ、夕暮れも近づいた居酒屋へむかうとしよう。「博多なゝ草」は平成6年創業。美人女将のいる名店。店内は那珂川に面して総ガラス。水面に映るネオンが揺れる夜景は特に魅力的だ。居心地満点の堀りこたつカウンターに座り、日本酒をかたわらに女将と談笑...。あゝ、至福のひとときだ。

<太田和彦さんが訪ねたお店>
みやけうどん
福岡県福岡市博多区上呉服町10-24

博多 なゝ草
福岡県福岡市中央区西中洲4-6

寺田屋
福岡県福岡市中央区大名1-11-29-6