第2回 月の聖地 銀閣寺
京都の観光名所としても人気が高く、世界遺産にも登録されている銀閣寺。
室町幕府8代将軍・足利義政により建立され、祖父足利義満が建てた華やかな金閣寺とは対照的に、簡素にして気品あふれる東山文化を代表する建築物として知られている。境内には、観音殿(通称・銀閣)と東求堂の2つの国宝があり、白砂の庭園がそれらを結ぶ役割を果たしている。この庭園に作られた銀沙灘(ぎんしゃだん)と向月台(こうげつだい)と呼ばれる不思議な形をした巨大オブジェはなぜ制作されたのか、謎に包まれた製作意図に迫る。
「月の聖地」とも呼ばれる静寂の境内に秘められた幽玄の世界とは・・・