第4回 古代の森と川の社 下鴨神社
世界文化遺産に名を連ねる賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)、通称・下鴨神社。
賀茂川・高野川・鴨川の3つの川の合流地帯に古代から残る太古の森・糺の森(ただすのもり)の自然に包まれ、鴨川の流れと共に歴史を重ねてきました。
上賀茂神社と同じく、現在、2年後の式年遷宮に向け桧皮屋根の葺き替え工事中の国宝、東西の本殿。その本殿の国宝としての魅力をたっぷりとお伝えします。また、平安時代から代々神社に残されている貴重な資料「鴨社古図」(かもしゃこず)を手掛かりに昔の境内の様子を辿ると共に、毎年、新緑の中行われる祭礼・葵祭との関わりや、下鴨神社が発祥の地と言われる「みたらし団子」にまつわるエピソード、この地にゆかりのある鎌倉時代の随筆家・鴨長明が『方丈記』を記した心境なども紹介。
3つの川と太古の森に育まれてきた下鴨神社の神秘の世界とは・・・
解説:後藤佐雅夫(全国国宝重要文化財所有者連盟 事務局長)