第6回 夢のまた夢〜秀吉と醍醐寺〜
「醍醐の花見」で知られる世界文化遺産・醍醐寺。
200万坪以上の広大な境内に残された国宝の数はおよそ7万点にものぼる。今回は桃山時代の美を今に伝える三宝院の表書院をはじめ、金堂や五重塔、薬師三尊像など国宝の数々をたっぷりと紹介。寺に残る錦絵や日記、秀吉が実際に花見で使っていたと言われる茶碗などの貴重な文献、文化財を通して、秀吉が築いた絢爛豪華な桃山文化の世界を旅する。また秀吉が晩年になって盛大な花見を行った理由について、仲田順和座主の解説を交えながら、真相に迫ると共に、「醍醐味」の語源ともなった「醍醐水」についても取り上げる。秀吉が見続けた「夢のまた夢」とは・・・。
解説:仲田順和(醍醐寺座主)