第14回 徒然なるままに、吉田兼好と仁和寺
京都市右京区御室にある世界遺産の仁和寺を訪ねる。真言宗御室派の総本山で、平安時代、光孝天皇の遺志を引き継いだ宇多天皇によって創建。広大な境内では、金堂をはじめ、創建当時の本尊「阿弥陀三尊像」、仏画の「孔雀明王像」が国宝に、五重塔や2つの茶室が重要文化財に指定されるなど多くの貴重な文化財が残っている。また、桜の名所としても知られ、中でも「御室桜」と呼ばれる遅咲きの桜は、江戸時代から庶民に親しまれてきた。日本三大随筆と呼ばれる「徒然草」にも登場する仁和寺、御室の地をこよなく愛したという吉田兼好の思いとは・・・。
解説:日向進(京都工芸繊維大学 名誉教授)他