第15回  義経ゆかりの聖地、鞍馬寺

義経ゆかりの聖地、鞍馬寺 第15回

牛若丸こと若き日の源義経が修行で励んだことで知られる鞍馬寺を訪ねる。樹齢千年にも及ぶスギなどの大木に囲まれた霊峰・鞍馬山。その中腹に佇む鞍馬寺は奈良時代、唐招提寺をひらいた鑑真和上の弟子、鑑禎上人が毘沙門天を祀ったのが起源とされる。霊宝殿には毘沙門天三尊立像、銅経筒、石造宝塔などの国宝など多くの貴重な文化財が、境内には木の根道、息つぎの水、背比べ石など義経が修行に励んだ足跡が今も残る。「打倒平家」を掲げた牛若丸が大自然に抱かれた山寺で厳しい修行で得たものとは?

解説:矢ケ崎善太郎(京都工芸繊維大学 准教授)他