第19回  西本願寺に遺した秀吉の華

西本願寺に遺した秀吉の華 第19回

京都市下京区にある浄土真宗本願寺派の本山・本願寺を訪ねる。一般には「西本願寺」、京都市内では「お西さん」とも呼ばれるこの寺院には絢爛豪華な建造物や庭園が数多く残されている。番組では直木賞作家の安部龍太郎さんの解説を交えて、天下人・豊臣秀吉の夢の跡を辿る。秀吉は応仁の乱の後、衰退していた京のまちを、大胆な方法で改造し、現在に至る京都のまちの原型を造りあげた。そんな中、秀吉の命を受け京都に戻ったのが西本願寺。唐門をはじめ、飛雲閣や、白書院、北能舞台など国宝に指定された桃山文化の代表建築物が大切に受け継がれている。同じく国宝となる唐門を持つ秀吉ゆかりの豊国神社や、徳川家康の怒りをかったといわれる「国家安康」の鐘を持つ方広寺も訪れ、秀吉の足跡、大坂の陣の真相に迫る。

解説:安部龍太郎(直木賞作家) 他