第23回  日本三景 天橋立に魅せられた雪舟

日本三景 天橋立に魅せられた雪舟 第23回

今回は、室町時代に活躍した水墨画家・雪舟が描いた国宝「天橋立図」を辿る。
この水墨画に描かれている二つの社寺。一つは、丹後の元伊勢 籠(この)神社。現存する日本最古の系図・国宝「海部氏系図」や、海部宮司家に代々受け継がれてきた二つの鏡など、貴重な文化財が残されている。もう一つが、臨済宗妙心寺派の禅寺・智恩寺。"三人寄れば文殊の智恵"の文殊菩薩霊場として知られる。境内には、丹後地方最大の山門をはじめ、室町時代の遺構で重要文化財の多宝塔など多くの文化財が残されている。番組では、日本の絵画の中で最も謎が多いといわれる「天橋立図」について専門家の意見を聞きながら、天橋立に魅せられた雪舟の人間像に迫る。 

解説:京都市立芸術大学 川嶋渉准教授 ほか