第27回  本能寺の国宝と織田信長、まぼろしの夢

本能寺の国宝と織田信長、まぼろしの夢 第27回

京都市の中心部にある本能寺の国宝を訪ねる。法華宗の大本山として庶民信仰の中核を担ってきた本能寺は、戦乱や大火による5度の焼失、7度の再建を繰り返した。境内には、本能寺の変で自害した織田信長の廟や家臣たちの碑をはじめ、事件前夜に危険を知らせるかのごとく突然鳴き始めたと伝わる香炉「三足の蛙」や、愛用した茶道具「天目茶碗」などが残り、当時を偲ばせている。番組では、日本を代表する書家・杭迫柏樹さんの解説で、本能寺に伝わる国宝の書写「本能寺切」の魅力に迫る。また、信長を祭神として祀る建勲神社にも足を運び、直木賞作家・安部龍太郎さんの信長像を聞きながら、天下統一を目前にして自害した、まぼろしの夢に思いを馳せる。

解説:杭迫柏樹(書家) 他