第29回 新名所誕生!大舞台からの絶景 青蓮院門跡
京都市東山区にある青蓮院門跡を訪ねる。皇室と関わりが深く、粟田口と呼ばれる場所にあることから「粟田御所」とも言われ、およそ1万坪の境内は国の史跡に指定されている。宸殿、小御所、華頂殿と呼ばれる書院などがあり、そこからの庭の眺めは訪れた人々の心を癒す。境内にある多くの文化財の中でも、平安の世から代々受け継がれてきた国宝・青不動明王。日本三不動の1つで、平安仏画の最高傑作と言われている。このほど3年間におよぶ修復を終え、今再び人々の前に姿を現した。番組では青不動明王の魅力はもちろん、飛び地境内の将軍塚に完成した青龍殿とその舞台の、昼だけでなくライトアップした夜の表情も訪ねる。青龍が護るとされる、東山の頂に誕生した京の新名所の魅力とは?
解説:川嶋渉准(京都市立芸術大学 准教授) 他