第30回  国宝・山水図と戦国時代の夫婦愛 〜京都・紫野 高桐院

国宝・山水図と戦国時代の夫婦愛 〜京都・紫野 高桐院 第30回

京都市北区にある高桐院を訪ねる。高桐院は臨済宗大徳寺派の大本山・大徳寺の塔頭の1つで、戦国武将で茶人でもある細川忠興によって創建された。忠興とその妻・ガラシャは波乱に満ちた生涯を送り、静かにこの境内に眠る。静寂に包まれた石畳の参道を抜けると、本堂から見える楓の庭が美しい。創建時から伝わる水墨画の国宝「山水図」は中国山水画の大家・李唐の作で、躍動感あふれる技法は人々を魅了する。また、茶人としては利休七哲の一人として千利休に師事した忠興。侘び寂びの世界に浸る忠興の素顔とは?番組では、国宝・山水図の魅力を探ると共に、直木賞作家・安部龍太郎さんの解説を交えながら、忠興とガラシャ夫婦の固い絆について辿る。

解説:安部龍太郎(直木賞作家) 他