第41回  奈良 古の都とまほろばの居酒屋

奈良 古の都とまほろばの居酒屋 第41回

いにしえの都「奈良」。710年、都が奈良に移り壮大で華やかな天平文化が花開いた。東大寺・南大門から大仏殿へ。大仏様の迫力を改めて感じながら、"今日はよろしくお願いします"とお参り。紅葉も美しい奈良公園。約1200頭もの野生の鹿は春日大社の神の使いと伝えられる。猿沢池に映る興福寺・五重塔は、奈良を代表する風景だ。散策は「もちいどの商店街」へ。かつては"奈良の銀座"と呼ばれ賑わいをみせていたそうだが、今では老舗と新しいお店が立ち並ぶ。古い街並みの一角「そば処 和」で腹ごしらえ。"田舎そば"、"三日月町そば"、"常陸秋そば"の3種類から2つの蕎麦が選べる。細切りでコシが強い"三日月町そば"は、のどごしのさわやかさも抜群だ。「もちいどの商店街」から歩いて名店「蔵」へ。まほろば大和の古い居酒屋だ。築130年の呉服問屋の蔵を使い、歴史の重みがしっかり漂う。満員の店内はにぎやかで、名物の"きも焼"はまったりしたコクがある。「鬼無里(きなさ)」は大皿料理が自慢の名店。なかでも"オクラ明太子和え"と"カレイ煮"は酒の肴で重宝する一品。古都奈良は夜が早いというが、どっこい良い店がある。早く寝ちゃ損だ。