第31回  世界遺産・二条城 絢爛豪華!国宝・二の丸御殿

世界遺産・二条城 絢爛豪華!国宝・二の丸御殿 第31回

京都市中京区にある世界遺産・二条城を訪ねる。1603年に徳川家康によって築城されて以来、徳川幕府における京都の拠点となった二条城は、家康と豊臣秀頼との会見、そして十五代将軍・慶喜が大政奉還を行う場ともなった。立派な唐門をくぐると目の前に現れる国宝・二の丸御殿。玄関に当たる車寄から順に遠侍、式台、大広間、黒書院、白書院などの棟が雁行形に並び、徳川幕府の権威を誇示するかのようなつくりに圧倒される。また3000面以上に及ぶ絢爛豪華な障壁画は、1000面以上が重要文化財に指定され、狩野派の絵師たちが部屋ごとの性格を巧みな筆さばきで表現している。さらに、二の丸庭園の美しさは目を見張るものがあり、国の特別名勝にも指定されている。番組では、現代建築家や直木賞作家・安部龍太郎さんの解説を交えながら、日本の歴史の移り変わりを見守り続けた二条城の魅力を考察する。

解説:高松伸名(京都大学名誉教授)、安部龍太郎(直木賞作家) 他