第26回  宮本武蔵 剣一筋の男が最後に遺したもの 熊本

宮本武蔵 剣一筋の男が最後に遺したもの 熊本 第26回

巌流島の決闘・吉岡一門との決闘など、剣豪として知られる宮本武蔵。野生児・一匹狼のイメージが強いが、そのエピソードの多くは創作であり、武蔵が遺した手紙・書画を見ると、文化・学問・芸術に造詣の深い知識人であったことが分かってきた。最晩年を過ごした肥後の国・熊本にスポットを当て、宮本武蔵の知られぬ素顔を紹介。宮本武蔵関連の史料が集まる聖地、島田美術館では、巌流島の決闘を描いた絵や、吉岡斬りの伝説が伝わる刀、武蔵が書いた水墨画を見る。武蔵直筆の手紙が、熊本で見つかった。そこには侍として礼儀や恩義を重んじる、侍・武蔵の姿があった。「風呂嫌い」は作り話?宮本武蔵が浸かった湯が熊本にあった。そこで武蔵は殿様や将軍家の人など、ハイクラスの人物と、裸の付き合いをしていた。宮本武蔵の集大成「五輪書」は、熊本の地で書かれた。今も経営者や外国人など多くの人に読み継がれる書物は、武蔵の知識水準の高さを示していた。武蔵が五輪書を書いた洞窟「霊巌洞」を訪れると、五輪書に込めた武蔵の思いが見えてきた。 武蔵が残そうとした思いとは何だったのか?そして後世の人々が五輪書を愛読するようになったのか?宮本武蔵を愛する俳優、藤岡弘さんのインタビューも必見!剣豪のイメージを塗り替える新たな宮本武蔵像が明らかになる。