3月6日  阿保 義久(北青山Dクリニック院長)

「最先端医療を『町医者』で」

女性に発症が多い「下肢静脈瘤」。見た目だけでなく放置するとむくみやだるさを引き起こし、重症化すると潰瘍にもなる病気で、これまでは治療に2~3日の入院・手術が必要だった。その下肢静脈瘤の「日帰り手術」を日本で初めて成功させたのが阿保医師。「最新医療を広めたい」と大学病院を辞め2000年に開業、以来年間1000件を超える手術を手がけ、手術法から患者の術後の満足度、要望などをホームページで公開する。この手術を広く普及させたことで保険の適用も受けられるようになった。「医療の主役は患者自身」という阿保医師が、次に目指しているのが予防医療。病気にならないで欲しいと願う阿保医師に医療のあり方や将来を聞く。