第4回  フランス 花の都パリより地中海へ向かって

花の都パリから鉄道で南下し、地中海の港町へ向かう旅。美食の都リヨンでは、世界の食通もうなる庶民の料理を味わい、映画を発明したリュミエール兄弟の偉業を感じます。さらに郊外を走る保存蒸気鉄道「ヴィヴァレ―鉄道」で、開業当時と変わらぬ渓谷の絶景を楽しみます。続く訪問地は、陽光降り注ぐプロヴァンス地方です。かつて教皇庁が置かれたカトリックの聖地アヴィニョン、古代ローマ遺跡が原型を留めるアルルを訪れます。アルルでは、民族衣装に身を纏った女性達が、町を練り歩く夏祭りと出会いました。そして地中海に面したマルセイユへ。港の市場の活気に触れ、自慢の郷土料理ブイヤベースを堪能した後、リュミエール兄弟が『ラ・シオタ駅への列車の到着』を撮影した、映画の聖地を訪れます。高速列車TGVとローカル列車を乗り継いで、19世紀末より華やいだベル・エポックの文化を実感します。