第39回 太閤が愛でた桜 醍醐寺・伏見稲荷大社を訪ねて
桜が美しい京都市伏見区にある醍醐寺と伏見稲荷大社を訪ねる。醍醐寺は、世界文化遺産に登録されている真言宗醍醐派の総本山。200万坪以上の広大な敷地には、五重塔や金堂をはじめ約7万点の国宝が大切に守られている。一方、伏見稲荷大社は、全国に3万社あるといわれる「お稲荷さん」の総本宮で、境内の千本鳥居は世界中から大勢の人々が訪れる。番組では、醍醐寺発祥の地・上醍醐を中心に国宝の魅力に触れる他、秀吉が亡くなる直前にここで催した「醍醐の花見」について、直木賞作家の安部龍太郎さんに話を聞きながら、この花見に込めた秀吉の思いを辿る。さらに、伏見稲荷大社に楼門を寄進したとされる秀吉の思いについても迫り、見事に咲き誇る京の桜と共に百花繚乱の豊臣家の盛衰を見つめる。
解説:安部龍太郎(直木賞作家)ほか