第40回  風雅な国宝と桜の競演 仁和寺・平野神社

風雅な国宝と桜の競演 仁和寺・平野神社 第40回

今回は、「桜」をキーワードに京都市右京区にある仁和寺と、北区の平野神社を訪ねる。仁和寺は世界文化遺産に登録されている真言宗御室派の総本山。遅咲きの御室桜が有名で、境内には国宝の金堂をはじめ、五重塔や宸殿、美しい庭などが残され、宮廷の佇まいを今に伝えている。一方の平野神社は京都でも早咲きで有名な桜の名所として知られ、境内には約60種・400本の桜が植えられている。特に、夜桜は「平野の夜桜」として古くから大勢の花見客で賑わってきた。番組では、咲き誇る御室桜や平野の夜桜の競演をお届けする。また、平安時代から伝わる御室流華道の心にも触れながら、気品に満ちた金堂や亡き父を弔う思いが込められた国宝・阿弥陀三尊像など優美な国宝の世界を訪ねる。

解説:霊山歴史館 木村幸比古副館長 ほか