第43回  永遠なる三不動に出逢う~青蓮院・曼殊院・高野山

永遠なる三不動に出逢う~青蓮院・曼殊院・高野山 第43回

現存する至高の仏教画と言われる"三不動"。今回は三不動と呼ばれる京都市東山区にある青蓮院門跡の国宝「青不動」をはじめ、左京区にある曼殊院門跡の国宝「黄不動」、そして和歌山県の高野山・明王院に残る「赤不動」を訪ねる。右手に剣、左手に縄を持ち、ぐっと睨みをきかせた恐ろしい顔。古くから「お不動さん」の名で親しまれている不動明王だが、描かれた時代によってその表情や姿勢、左右に従う二人の童子の位置などが変化している。番組では、三不動の特徴や違い、それらの見方について専門家に解説してもらうと共に、京都から車で3時間、世界遺産・高野山の魅力にも触れながら、今なお人々の心の拠り所となっている不動信仰について考える。

解説:京都市立芸術大学 川嶋渉准教授  ほか