第49回 琳派400年 風神雷神図から知る日本の美
京都・洛北にある鷹峯(たかがみね)。1615年、芸術家・本阿弥光悦は徳川家康からこの地を拝領し、一族の人々と共に移り住んだ。やがて、画家・俵屋宗達らの芸術家もこの地に集まり、鷹峯は京都の芸術や文化の拠点となった。江戸初期の京都で、光悦や宗達が創始した芸術の流派は「琳派」と呼ばれ、ことし琳派が誕生して400年を迎える。番組では、俵屋宗達の最高傑作と言われる国宝「風神雷神図屏風」をはじめ、宗達の名を世に知らしめることになった「杉戸絵」が残る養源院、本阿弥光悦が造った庭で有名な本法寺、そして、彼らの後継者となった尾形光琳ゆかりの妙顯寺などを訪ねながら、琳派とは何か、その魅力と奥深さについて考える。
解説:京都市立芸術大学 川嶋渉准教授 ほか