第61回  京都・大津 古都の街並みと近江の美酒に酔う

京都・大津 古都の街並みと近江の美酒に酔う 第61回

京都から逢坂峠を越え、東海道を近江に向かうと大津宿。宿場町と琵琶湖の物資が集散する港町の機能を併せもった大津宿は、東海道五十三番目の宿場で、最大の人口を有し大変なにぎわいを見せた。珍しい円形の格子出窓や犬矢来(いぬやらい)や虫籠窓(むしこまど)など、今も街中にはその当時の賑わいを感じさせる建物があちらこちらに残る。天智天皇が大津に遷都して以来、1300年以上の歴史を持つ古都の伝統が残る街並みを楽しんだあとは、琵琶湖の美味しい肴で一杯。浜大津で3代、65年続く居酒屋で、初代のお祖母さんがはじめた出汁を注ぎ足し注ぎ足し味を守ってきているという「おでん」に舌鼓を打つ。さらには、老舗料亭で琵琶鱒や名物・鰻のしゃぶしゃぶを肴に盃を傾ける。

<太田和彦さんが訪ねたお店>
中川誠盛堂茶舗
滋賀県大津市中央3-1−35

平井商店
滋賀県大津市中央1-2−33

酒亭おふく
滋賀県大津市浜大津2-4-13

おお杉
滋賀県大津市中央3-4-30