第50回  清水の舞台と京の懸造り~清水寺・醍醐寺・峰定寺~

清水の舞台と京の懸造り~清水寺・醍醐寺・峰定寺~ 第50回

京都の観光地の中でも不動の人気を誇る、京都市東山区の清水寺。「清水の舞台」で知られる険しい崖に張り出した国宝・本堂の舞台は、「懸造り(かけづくり)」と呼ばれる釘を使わない特殊な建築構造で支えられている。本尊は秘仏・十一面千手観音立像。懸造りの本堂に観音様が祀られていることが多いのはなぜか?今回は、特別に許可を得て清水の舞台下に潜入し、その迫力と魅力を徹底解説する。さらに、日本最古の懸造り建築と言われる花背の峰定寺の本堂、伏見区にある醍醐寺の"上醍醐"国宝・清瀧宮拝殿など、京都の懸造りの数々を訪ね、その魅力に迫る。また、専門家の解説を交えながら懸造りと観音信仰との関係についても紐解いていく。

解説:龍谷ミュージアム 石川知彦副館長  ほか