第3回  水と戦う京の都 水が育む京文化

水と戦う京の都 水が育む京文化 第3回

古くから水と戦い共存してきた街、京都。今回は、歌舞伎俳優・尾上松也が、4種類の古地図をもとに京都の街を探訪します。平安時代の古地図を見ると、京都には12本もの川が流れていました。この多くは人工的に作られた川。はたしてこの川は誰が何のために作ったものなのでしょうか。当時の生活や経済の様子を尾上松也が古地図から読み解いていきます。また、江戸時代の古地図には、不思議な模様が多く示されていました。当時の人にとって重要な情報だというこの模様は、いったい何を示しているものなのでしょうか。徳川家康が京都に二条城を築城する際、「水」は築城する場所選びに大きな影響を与えていました。家康の行動力を垣間見ることができる水にまつわる物語も紹介します。さらに、碁盤の目のように正確に作られている京都の街において、曲がりくねった通りが存在する理由にも水が関係していました。明治に入り衰退した京都の街に再び勢いを与えたプロジェクトにも迫ります。

古地図案内人:安田勝(カッパ研究会)