第九話  果てしなき家族の果て

果てしなき家族の果て 第九話

古美術商店「もりの屋」で暮らす専業主婦の畑山サナエたち6人家族。彼女の夫・稔はアメリカとの開戦時に日本人捕虜第1号となり、未帰還のまま30年近くが過ぎていた。平凡にも見える畑山家だが、近所の化学工場で発生した大災害の中を生きぬき、時を超えて幾度となく同じ家族構成で目撃されるなど、不死超人の疑いがかけられていた。超人課が目をつけ風郎太たちが内偵を進めたとき、サナエに稔からの帰還連絡が入ってきた。