第66回  築地の今昔物語と魚河岸の肴で一杯

築地の今昔物語と魚河岸の肴で一杯 第66回

アジア有数の魚市場を抱え、日本全国はもとより、世界中から観光客があつまる東京・築地をふらり旅。まずは築地で70年以上続く食堂「多け乃」を訪ねた太田和彦さん。資生堂のデザイナー時代に足しげく通った懐かしのお店で、思い出とともに昼食をとります。お腹がふくれたら、旧外国人居留地に今なお残る遺構や海軍の歴史を紹介しながら、本願寺へ。明暦の大火で被災してこの地に移った本願寺の再建にあたり、佃の門徒たちが海を埋め立てて土地を築いたことから「築地」の地名がついたといわれています。その本願寺の裏手には昭和レトロな路地が残っていますが、築地6丁目界隈で営む創業30年の居酒屋「はなふさ」へ入店。旬の魚の刺身をあてに気になる酒を注文して大満足の太田さん、次のお店は創業昭和51年。築地生まれの兄弟で営む「魚竹」へ。新鮮な魚介類が自慢の店内は、いつもお客さんで活気があふれています。お母さん直伝の厚焼き玉子に舌鼓をうちながら、カウンター内の主人と交わす話は尽きることなく、楽しい時間が過ぎていくのでした。

<太田和彦さんが訪ねたお店>
多け乃
中央区築地6-21-2

魚竹
中央区築地1-9-1

はなふさ
中央区築地7-14-7