第54回 京に新たな国宝誕生 石清水八幡宮
今回は、新たに社殿群が国宝に指定される京都府の南部・八幡市にある石清水八幡宮を訪ねる。
「やわたの八幡(はちまん)さん」として親しまれている八幡宮の本殿は、内殿と外殿を前後に並べて複合させた八幡造(はちまんづくり)。国内の同形式の本殿の中では現存最古、最大規模を誇る。社殿群は、この本殿と幣殿、舞殿等を塀や廻廊で囲み、緊密に一体化した比類ない構成になっている。今回これら社殿群10棟が合わせて国宝に指定されるということで、現在、文化審議会が文部科学大臣に答申し事務手続き中、今月末から来年1月にも正式に国宝に指定される見通し。番組では、地元の喜びの声と共に、これら壮麗な社殿群の魅力をたっぷりと紹介する。また、平安時代の860年の創建以来、公家や武家をはじめ、広く信仰を集めてきた石清水八幡宮の歴史的意義についても紐解いていく。
解説:京都工芸繊維大学 矢ケ崎善太郎准教授 ほか