第4回  エンパイア・ビルダー号~シアトル=シカゴ3500キロ横断 ダイナミックな旅

エンパイア・ビルダー号~シアトル=シカゴ3500キロ横断 ダイナミックな旅 第4回

アメリカの列車、エンパイア・ビルダー号は、鉄道のパイオニア、ジェイムズ・ジェローム・ヒルのニックネームに因んで名づけられた大陸横断鉄道である。

北西部の太平洋岸の大都市、シアトルを出発した列車は、ロッキー山脈へと進む。モンタナ州で最も美しいグレイシャー国立公園に入り、ロッキー山脈分水嶺のマライアス峠を過ぎると、モンタナとノース・ダコタの果てしない大平原へと景色が変わっていく。ミネソタ州セント・ポールとミネアポリスからはミシシッピ川を南下して、ウィスコンシン州を通り、目的地の大都市シカゴへと到着する。

途中、客車や食堂車、パノラマ・ビューが楽しめる展望車など列車内の様子や、通り過ぎる駅、土地、街の歴史、および観光名所も紹介する。19世紀はじめ、イリノイ州からロッキー山脈を越えて太平洋沿岸までの道を拓いたルイス・クラーク探険隊。それと19世紀末、厳しい自然条件や地形のハンディを克服してこのルートに鉄道を敷設した"エンパイア・ビルダー"ジェイムズ・ジェローム・ヒルの偉業を称える。