第6回  ザ・ガン号~全長1キロ超ロング編成列車 オーストラリア大陸縦断の旅

ザ・ガン号~全長1キロ超ロング編成列車 オーストラリア大陸縦断の旅 第6回

鉄道の旅の最後の秘境と言われる、オーストラリアのザ・ガン号に乗車する。今回は、2003年に開通したばかりの北半分のルートをたどる。ダーウィン~キャサリン~アリス・スプリングスまで、ノーザン・テリトリーを縦断する。

ダーウィンは、大陸北端の熱帯の街、ノーザン・テリトリーの州都。1974年12月、サイクロン・トレーシーで大打撃を受けるも再興を遂げた近代都市である。水辺には野生のワニも多い。近郊のクロコディラス・パークや、野生動物の宝庫かつアボリジニのロック・アートで有名なカカドゥ国立公園も訪れる。キャサリンは小さな町。数時間の滞在中に近くの温泉などへ立ち寄れる。

アリス・スプリングスは、ウルル(エアーズ・ロック)への拠点となる街。宿泊地ユララでの贅沢なひととき、奇岩群カタジュタ、そして世界最大にして神秘の一枚岩、ウルルの魅力に迫る。アフガニスタンから渡来し「アフガン・エクスプレス」と呼ばれたラクダの隊列がこのルートの原点であったことから、その名前がついたザ・ガン号。過酷な地理的条件のため、構想から完成まで150年を要したその歴史も織り交ぜながら、車内の設備や様子、沿線の風景も紹介する。