第70回  異文化の町・新宿の夜を飲み歩き

異文化の町・新宿の夜を飲み歩き 第70回

今回のふらり旅は、新宿。言わずと知れた、東京を代表する繁華街です。
この地は、居酒屋探訪家・太田和彦さんが上京して初めて降り立った思い出の場所だとか。数多ある飲食店はもとより、文学や演劇、映画など色んな文化が交わる街でもあります。
まずは昼間の新宿をぶらり。花園神社で藤圭子さんの歌碑に挨拶をしてから、縁が深い状況劇場を訪ねます。陽が暮れかかったら、5丁界隈の飲み屋をそぞろ歩き。

一軒目は、数多くの文化人が集まる名店「池林坊」へ。この店のオーナー、太田篤也さんは北海道出身。4~5年で故郷に帰るつもりが「新宿の居心地の良さについつい長居をして」今年で38年になります。作家・椎名誠さんや演劇の唐十郎さんら文化人が夜な夜な集うお店です。

続いては、大分県出身の女将さんが営む大分郷土料理の店「とど」。関さば、関あじなど、大分の名物を毎日、空輸している新鮮な食材が売り。地元では天ぷらと呼ばれる、多彩な食材と合わせる さつま揚げが美味しいと評判。酒から肴まで、女将さんにおまかせで楽しむのがこの店のお行儀です。
異文化が混沌と溶け合った街・新宿の夜をたっぷり堪能した太田さん、今回も大満足!

<太田和彦さんが訪ねたお店>
とど(※赤坂に移転)
東京都港区赤坂3-11-1

池林房
東京都新宿区新宿3-8-7 吉川ビル

深夜+1
東京都新宿区歌舞伎町1丁目1-8
新宿ゴールデン街花園一番街