第59回  平安遷都ミステリー~御霊信仰と古代の国宝

平安遷都ミステリー~御霊信仰と古代の国宝 第59回

今回は、奈良時代の国宝の墓誌が残る京都市左京区の崇道神社を訪ねる。

この神社の境内には、歴史の教科書でも知られる遣隋使・小野妹子の子・小野毛人の墓があったことを示す墓誌が遺されている。また、この神社は平安京に遷都した桓武天皇の弟・早良親王が祀られている神社でもある。

番組では、専門家と共に、境内から出土した国宝の墓誌から読み取れる歴史的意義について紐解いていくと共に、奈良の平城京から長岡京へ、そして、そこからわずか10年という短い期間で桓武天皇が平安京に遷都した理由について、乙訓寺や下御霊神社、大将軍八神社などゆかりの地を訪ねながら、雅やかな王朝文化が花開いた平安京の陰で繰り広げられた闇の部分についても考察していく。