第60回 秀吉を支えた北政所~至宝に込めた想いとは
今回は、京都市東山区にある豊臣秀吉の妻・北政所ゆかりの地を訪ね、滅びゆく豊臣家とそれを見届けた北政所の心情に思いを馳せる。豊臣家の滅亡を招いた梵鐘が残る方広寺。太閤・秀吉が眠り、国宝の唐門がそびえる豊国神社。
そして、北政所が秀吉の菩提を弔うために創建した高台寺と、彼女が77歳で亡くなるまで余生を過ごした高台寺の塔頭・圓徳院。番組ではこれら4つの寺社仏閣を訪ね、秀吉による建造物のほとんどが徳川の手によって取り壊される中、どうして北政所が家康からの全面的な協力を取り付けることが出来たのかについて考える。
また、秀吉が北政所に書いた手紙から読み取れる、知られざる夫婦関係などについても探っていく。
解説:京都工芸繊維大学 矢ケ崎善太郎准教授 他