第20話  兄の面影

晴雪、蘭生と襄鈴は屠蘇を追う陵端たちに次々と罠をしかけ、見事に陵端たちを江都から追い出す。その晴雪は黒曜に尹千觴の素性を調べさせていた。黒曜によると尹千觴は11年前に江都に現れたという。11年前とは晴雪の兄が幽都を離れ失踪した時期と一致していた。晴雪は黒曜に除霊という名目で千觴をおびき寄せ、その霊力を試そうとする。一方、陵端に居場所を知られた屠蘇は、少恭と相談し江都を離れることを決める。そんな折、蘭生と襄鈴は瑾娘が占いに使っていた燭龍の鱗を拝借する。燭龍の鱗に青玉司南佩をかざすと、なんと幼き2人の兄弟の姿が映し出されて...。