第21話  消えた妓女

晴雪は幽都婆との会話を屠蘇に聞かれ、焚寂剣のために自分に近づいたと誤解されてしまう。少恭から玉横を探す旅に誘われた千觴は、花満楼の華裳に別れを告げるべく部屋を訪れるが、華裳は瑾娘へ薬を届けたあと、翌朝湖で死体となって発見される。瑾娘は華裳が千觴と離れ離れになるため悲観して身投げしたと訴えるが、腑に落ちない千觴は術を使って華裳の霊を呼び起こし、瑾娘が華裳の死に関わっていることを知る。そんな折、またも天墉城の陵端たちと青玉壇の弟子が屠蘇と少恭を捜しに花満楼を訪れる。屠蘇たちはいったん桃花谷に身を隠すが、巽芳と寂桐が青玉壇にさらわれたと知った少恭は千觴とともに青玉壇に向かう。