第32回  伊能忠敬 列強が恐れた日本地図

伊能忠敬 列強が恐れた日本地図 第32回

①地図作りは55歳から!?隠居の大挑戦
②蝦夷測量...伊能と幕府それぞれの思惑
③伊能図を見て列強が驚いた!?

江戸時代、当時としては驚くほどの正確さを誇る日本地図を作った伊能忠敬。
彼が地図作りを始めたのは55歳で、造り酒屋を隠居した後。
しかも、日本地図を作りあげたかったわけではなく、ある目的を達成するための口実でした。はたして、伊能忠敬の目的とは。伊能が手掛け、今から200年ほど前に完成した日本地図「伊能図」は、現在の地図と比較しても遜色のないほど正確なもの。その正確さから当時は国家機密レベルの地図であり、伊能図を持ち出そうとしたシーボルトが捕まるという「シーボルト事件」も発生しました。庶民の間では昭和初期まで使われていたという伊能図。どうやって正確な地図を作ったのでしょうか。

古地図案内人 渡辺一郎(伊能忠敬研究会名誉代表)