第68回  千年の夢を守る匠の技~平等院 鳳凰堂と宇治上神社

千年の夢を守る匠の技~平等院 鳳凰堂と宇治上神社 第68回

今回は、平安貴族の別荘地として知られる京都府南部・宇治を訪ねる。
平安時代末期に末法思想が広まる中で"極楽浄土を出現させた"といわれる平等院。創建当時から残る鳳凰堂、本尊の阿弥陀如来坐像、52体の雲中供養菩薩像はすべて国宝。
一方、宇治上神社は現存最古の神社建築として本殿、拝殿が国宝に指定されている。
番組では、大規模な修復を終えて塗り替えられた鳳凰堂の朱色に注目、どのようにしてその朱色が実現できたのかを探る。
また、昨年1月まで宇治上神社・本殿の屋根の葺き替え工事に携わっていた、修復のプロの工房などを訪ね、当時の苦労話や独自の工法、実際に修復に当たったからこそわかる国宝の見方や楽しみ方、裏方で国宝を支える熱い想いを語ってもらう。

解説:京都工芸繊維大学 矢ケ崎善太郎准教授 ほか