第5話  過去との邂逅

「一年に一度だけ、想いを馳せるってのもいいもんだ」
七夕が近いある日、プロセラのメンバーが番組の企画で、日本最大級にして怖さも最大級な、遊園地のお化け屋敷を体験することになった。 収録の朝、プロセラのひとり・文月 海(ふづき かい)はある夢を見る。それは七夕にまつわる忘れられない思い出が詰まった夢だった――。 収録が始まり、お化け屋敷の中に涙と二人一組で入った海は、ふいに何かを見つけ、それを追いかけるようにそのまま姿を消してしまう。