第11話  迷いの瞬間

「やれやれ。退屈な日常をこよなく愛するこの僕に、あまりらしくないことを言わせないでくれるかな?」

グラビとプロセラの合同ライブに向けて、メンバーたちのテンションは日々上昇中!
そんな中、グラビリーダーの始だけは、どこか表情が晴れない。
ユニットリーダーとしての仕事だけでなく、ソロの仕事も増えて大忙しの始のことを
メンバーたちは心配するが、理由はそれだけではないようで......。
相棒の春、そして年長組仲間の海が、始の相談相手として選んだのは――もちろん、この人。
優雅にして怠惰なるプロセラリーダーにして、白き魔王様・隼だった。