ACT11  休日出勤は命がけ!?

sho2nd_11.jpg  お中元の季節になってショムニは大忙し。会社宛てに届くお中元の管理はショムニの仕事なのだ。そんな折、ショムニいちの"切れ者"梅(宝生舞)が、海外社員派遣制度の最終試験に臨むことになった。残る受験者は3人で、合格すればエリートコースが待っている。だが、梅はショムニメンバーには、黙っての受験だった。壁に張りされた最終試験告知を見て、佐和子(京野ことみ)は感心したが、千夏(江角マキコ)は、その狭い了見に憮然とする。

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 人事部に呼び出された井上ショムニ課長(森本レオ)は、毎年発生する「お中元泥棒」の防止策を練るように指示された。次の日は日曜日。妻子にまたまた逃げられ、ちょうど一人身の井上課長が「私が日曜出勤すればいい」と課員に提案すると、ショムニメンバーは「暇なら私たちも来よう」と明るく答えるのだったが、梅だけは、相変わらず、そんな輪に加わろうとしない。その日は最終試験の面接の当日だったのだ。

 その日曜日。梅を除く課員は、いつものように和気あいあいと「お中元の見張り」にいそしんでいた。プリンを買いに行くのに、ロシアン・ルーレットを楽しむくらいである。ちなみに「当たり」は言い出しっぺのあずさ(戸田恵子)であった。佐和子は梅の心配をするが、千夏は「ほっときな、羨ましいくせに、溶け込まない奴なんか」とつれなく言い放つ。

 だが、最終選考のある梅は、なぜか会社に来ていた。ショムニのドアの前に立ち、ちょうど、千夏の言葉を聞いた梅は、そのままきびすを返し、ロビーへ向かった。そこで、不思議な少女(山口このみ)に出会う。無断で社内に侵入し、警備員の神谷(沢村一樹)が追いかけ、捕まえたところだった。梅が話を聞くと、名前は「桜」。が、その他の質問には答えず、生意気で我が強くすねてひがんで、どうも、梅にそっくりの性格のようである。梅は、神谷に桜を見張ると言い、桜の後を付けることにした。

 ショムニのメンバーはジュースを飲み飲み、見張りである。そこへ、何と社長(久保晶)が登場。佳奈(櫻井淳子)がデートに誘ったのである。また、すぐに美園(戸田菜穂)を筆頭とする秘書課の面々がやって来た。社長夫人の意向で、お中元の松坂牛を取りに来たと言う。ショムニメンバーは「ドロボウ」と認定し、ショムニルームで正座させて様子を見ることにした。社長は井上課長と将棋差しである。

 そこにまた男が入ってきた。右京(石黒賢)であった。仕事の書類を捜しに来たのだと言う。その時、千夏は、梅の受験票が置き忘れているのに気づいた。

 事実、右京の海外事業部は、三田村(相島一之)をはじめ、課員みんな出勤であった。そこへ、先ほどの桜が現れた。桜は、かわい気なく三田村をあしらい、外に飛び出す。「誰だ」と問い詰められた梅は、三田村に「私の友達です」と答えるのだった。その言葉を、桜はドアの外で聞いていた。

 後を追った梅は桜の持ってきた絵を見た。そこには「お父さん頑張って」と書いてある。「お父さんに会いに来たんだ」と尋ねても桜は答えなかった。

 そこへ、人事部の二人組、寺崎(高橋克実)と野々村(伊藤俊人)が、常務・専務と共にやって来る。ゴルフ帰りである。二人は梅と桜を見つけ、怒鳴り散らす。怖がって帰ろうとする桜に、梅は一緒にいようと促すのだった。

 その足で寺崎たちは、庶務二課へ向かった。ビールや酒などを飲もうという魂胆だった。「君らがやっとったのかね」と役員。「ええ、もう10年来。どうせショムニの責任ですから」と平然と言い放つ寺崎と野々村。それを聞いていたショムニたちは呆れて声も出ない。もちろん、社長、美園、右京さらにショムニ全員が登場である。

 その時、大地震が・・・・・・。

 そこにいた全員が地下のショムニ課に閉じ込められてしまった。内線で助けに呼んだ三田村たちも、入って来るなり、再び閉じ込められる。神谷がやって来るが、余震でまたまた、閉じ込められる始末。あとは、上階にいるはずの梅が頼りである。

 だが、そこに再び地震が・・・・・・。