第76回  妙心寺~国宝・日本最古の梵鐘と真田家ゆかりの塔頭

妙心寺~国宝・日本最古の梵鐘と真田家ゆかりの塔頭 第76回

今回は京都・花園にある臨済宗妙心寺派の大本山・妙心寺を訪ねる。全国に約6000ヶ寺ある臨済宗の寺院のうち、約3400ヶ寺が妙心寺派に属す日本最大の禅寺。敷地内とその周辺にある塔頭寺院は46ヶ寺。国宝は飛鳥時代に作られた梵鐘。音色が雅楽の黄鐘調(おうじきちょう)と合うことから、古くから「黄鐘調の鐘」として有名で、「徒然草」にも記されている。番組では、全国でもわずかしかいないという鐘の研究者に、この鐘の特徴や価値について教えてもらう。さらに、数ある塔頭寺院の中から紅葉の穴場や、新緑と紅葉の時期にだけ特別に公開される真田家ゆかりの塔頭寺院も訪ね、秋深まる妙心寺の表情を紹介する。

解説:奈良文化財研究所 杉山洋副所長 ほか