第57回 生麦事件~幕府崩壊に導いた『英国書簡』
今回のテーマは、「生麦事件」
▼ひも解く歴史の謎
①古地図で見る「事件勃発の地理的要因」
②薩摩藩に無視された幕府の賠償命令
③福沢諭吉が翻訳した書簡に秘められた陰謀とは
幕末の生麦村(現在の神奈川県)、薩摩藩・島津久光の一行が江戸からの帰路で馬に乗ったイギリス人4人と遭遇。彼らが馬を下りずに行列を乱したことを無礼として、薩摩藩士が切りかかり1人が死亡した事件が「生麦事件」。なぜ小さな漁村でこのような事件が起きたのでしょうか。古地図を見ると、それは起こるべくして起こったことが分かります。
さらに、この事件をきっかけとして薩英戦争が起き、結果として幕府は崩壊に向かってしまいます。幕府崩壊のカギを握るのが福沢諭吉が翻訳したという一通の書簡。そこには、ある陰謀が秘められていた!?歌舞伎俳優・尾上松也が歴史の真相に迫ります。
古地図案内人:町田明広(神田外語大学日本研究所 准教授)